外壁の塗装に関して
よくある質問
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塗替え時期の目安はありますか?
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一概にいつと言い切れるものではありません。外壁の種類や塗料の膜の種類により、大きく変わりますし、外部(気候や立地)の影響にも左右されます。
年数では、5年~10年の経過が塗替え時期の目安です。このくらいの年数が経過すると、建物に何らかの変化が見受けられることが多くなりますので、お住まいをチェックしてみてください。
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塗替えに適した季節はあるのですか?
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雨季は工期が延びるため、お客様への負担が若干高まります。冬場、最高気温が5℃を下回る場合は、塗料の性能が発揮されないため、ストップする事があります。
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どんな塗料を使えば良いのですか?
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メーカーが多数あり各社グレードが高くなるほど価格が上がっていますが、その分耐候性や質感のUPなどが期待できます。当社では、お客様の予算の御都合にもよりますが、ランニングコストも考え検討させて頂いております。
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どんな色でも良いのですか?
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どんな色でも結構ですが、これは?という色や、あまりにも周囲にマッチしない場合にはアドバイスさせて頂いております。
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塗料の色を選ぶときのポイントは?
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実際に塗りあがってみると、サンプルでみせてもらったものと色が違った。よくあるトラブルのひとつです。
見本帳の場合は周りの色が白い、また面積が狭いため暗く濃く見えるのです。色は一番目に入る重要なポイント。選ぶときはイメージより少し暗めのものを選び、業者からのアドバイスを貰って試し塗りをしてもらうようにしましょう。
「こんな色にしてほしい」というイメージの写真などがあれば、我々業者もアドバイスをしやすくなります。
悪徳業者の被害に
あってしまった場合
※その前にどんな塗料を使用して耐用年数は何年なのか確認する事をお勧め致します。
その際の説明を書面でもらうこと、施工する時の塗料の証明書を提出してもらう事も合わせてして下さい。これが高品質を提供できる内容かと思います。
国民生活センターには、全国で1日平均15件の被害申請が寄せられています。もし被害にあってしまった場合でも、外装修繕等の訪問販売の被害の場合、期間内であればクーリングオフ制度が利用出来ます。
契約書類を受け取ってから8日以内に必ず電話ではなく書面にてクーリングオフ通知書を郵送すれば、違約金・損害賠償等々の必要もなく契約を解除する事が出来ます。
費用はかかりますが代行してクーリングオフの手続きをしてくれる業者も存在するので不安な方は、こちらを利用するのも1つの手です。
複数の優良リフォーム業者に相談して安心・安全な契約を結びましょう!!
そのほか、お客様からよくいただくご質問をまとめています。
他にも気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
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外装と外壁って何か違うんですか。
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外装とは、建物の外側の敷地内全てをさします。一方で外壁とは、建物自体の外側の壁だけをさします。つまり、外装の中に、外壁や屋根が含まれるイメージです。
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外壁の状態診断ってどこに頼めば良いですか。
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家を立てたハウスメーカーや工務店、リフォーム業者、外壁専門業者に頼めば良いです。それぞれにメリット・デメリットがあるので理解した上で相談しましょう。
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施工期間ってどれくらいかかりますか。
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建物の条件や時期・天候、施工内容によってかなり異なり、通常1週間~1ヶ月程度かかります。冬場だと工事が出来ないのですか。冬場は気温が低い為、塗装材が乾かない等の理由で基本的には工事が出来ません。
焦って冬場に工事をしてもメリットはないでしょう。
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施工費用ってどれくらいかかりますか。
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外装材によって費用はある程度決まってきますので、他社と比べて同じ外装材を使用した上で極端に安価な場合は、安価な理由をしっかり確認した方が良いでしょう。
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補助金等の助成制度はありませんか。
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国土交通省が定めた条件を満たす事で最大100万円の補助金が出ますが、条件が限られている為、詳しくは国土交通省のHP等でご確認下さいませ。
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外装診断って資格とかあるんですか。
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外装診断をする上で必須の資格は存在しません。ただし、一定水準の診断が出来る事を保証する意味では、「外装劣化診断士」という一般社団法人『住宅保全推進協会』の試験に合格したものに与えられる資格が存在します。
平成27年からは、上位資格にあたる『外装劣化診断管理士』という資格が出来る予定になっておりますが、あくまで相談する上での参考程度に考えて下さい。
塗料について
調べよう
塗料と一口に言っても、性能や要素・耐久性などで様々な分類がされ、かつ多くのメーカーから無数の種類の塗料が発売されています。
しかし、業者から説明される塗料はその中の数種類。なかには塗料の詳細が記載されていない見積書のままサインをしてしまい、失敗してしまうケースも少なくありません。代表的な塗料はいくつか有りますが、業者によって薦める塗料、価格など本当に様々です。ですが、他の塗料の種類を知ることなく、一つの業者が提案してきた塗料で決めてしまう方が沢山います。
満足のいく塗料選びをするためには、どんな塗料があるのか、塗料によって何が違うのかを知っておくのも満足の行く外壁塗装工事のためには必要不可欠な項目です。
そこでここでは、代表的な塗料の性質による違いと、簡単な耐久年数の目安をご紹介致します。
外壁塗装に使う塗料だけでも星の数存在しますがここでは、塗料の種類・性能・要素・耐久性を解説しております。一つの業者が提案してきた塗料にとらわれず、様々な視点から色々な塗料を検討してみるのもとても大切です。 塗料メーカーもたくさん存在しますが、日本ペイント・関西ペイントを筆頭にエスケー化研・中国塗料・大日本塗料の5社がシェアでは上位。 他のメーカーさんもそれぞれガイナ・タフコート・アステック・ピュアコート・ハイドロテクトコート等の特殊な塗料を開発してシェアを伸ばしています。
満足のいく塗料選びをするためにも、幅広い知識を得ておく事が重要です。
塗料の効果
外壁塗装に使用される水性塗料について
建築物の外壁を見ると、ほとんどの場合は何らかの塗料を塗装されています。
これは外壁塗装と言って、建物を有害な酸性雨や紫外線から守り、建物を長持ちさせるために施されるものです。
また、外壁塗装には、色や模様を付けることで建物の外観を良くする、という装飾の役割も持っています。
さて、外壁塗装に使用される塗料には、様々な種類がありますが、そのほとんどは合成樹脂塗料です。
合成樹脂調合ペイント・アクリル系塗料
塗料の主成分である合成樹脂がアクリル系の塗料です。透明で強度が高く、軽量という特徴があります。それらの特徴により、色をくっきり見せる効果があります。また、低価格で重ね塗りができるため、様々な色に短いサイクルで塗り替えることができます。以前は最もポピュラーな塗料でしたが、耐久年数が短いなどの点で現在ではそこまで使用されなくなりました。
メリット
アクリル塗料の一番のメリットは低価格で重ね塗りができる点です。これにより、自宅の外壁の色を頻繁に変えたいという人には最も向きます。高温でも変色しにくく、比較的艶も長持ちします。また、対薬性にも優れます。
デメリット
デメリットは耐久性に欠けるところにあります。安価なのは確かですが塗り替えが頻繁に必要になります。また、水分を通しやすいので基本的には外壁塗装には向かず、塀や内部の塗装に使用されることが多いです。汚れやすいという欠点もあります。
価格 [評価:☆☆☆☆☆]
相場は1400~1800円/m²と言われています。外壁塗装会社に塗装を依頼すると、30坪の自宅の場合、50万円~70万円程度が塗装費用としてかかると見込まれます。これは全塗料の中でも一番低い価格となっています。(※ここで紹介させていただいている外壁塗装にかかる価格に関しましては、どの外壁塗装会社に依頼するか、お家の外壁の状態などにより前後することがありますので、ご了承ください)
耐久性 [評価:☆]
耐久年数は5年~8年と言われています。これは、塗料の中ではかなり短いものとなります。また、クラックが生じやすいという欠点もあります。そのため、塗装後もこまめなメンテナンスが必要となります。
機能性 [評価:☆]
機能性に特化した塗料ではないため、基本的に優れた効果はありません。高温でも変色しない、艶が長持ちする、透明なため素材の色をきれいに見せることができるという機能があります。
外観 [評価:☆☆]
艶があるため、高級感は出しづらいです。しかし、色がくっきりするためオシャレさを出すことができます。ザラザラせず、滑らかになるのも特徴の一つです。
人気 [評価:☆☆]
当初は人気の塗料でしたが、アクリル塗料の欠点である耐久性を補う塗料が多く出てきているため、現在では外壁塗料として多くは使用されていないです。しかし安価なため、軒天井や塀など耐久性があまり必要としない場所には現在でも多く使われています。
<こんな方にオススメ>
- とにかく安く済ませたい方
- 何回も家の色を変えたい方
- 素材そのものの色をくっきりさせたい方
- 気軽に外壁塗装をしたい方
- 特に塗装に適する箇所
- 耐久性を必要とされない箇所(軒天井、塀など)
- 住宅内部の塗装
<主なメーカー>
- 日本ペイント
- 関西ペイント
- エスケー化研
ウレタン系塗料
塗料の主成分である合成樹脂がウレタン系の塗料です。ウレタン塗料が価格や機能を考慮に入れたとき一番バランスの良い塗料となります。アクリル塗装より防水性、耐久性に優れ、アクリル塗料の欠点を補っています。また、塗膜が柔らかく仕上がるためあらゆる素地として多く使用されます。防汚性は多少良くなっているものの、平均よりは低いため外壁塗料としてはシリコン塗料の方がメジャーとなっています。
メリット
価格、耐久性、機能性などすべてを考えたときに一番バランスが良いです。対候性、耐水性、耐薬性に特に優れ、柔らかい性質をもつことから細部や下地の塗装には最適と言えます。
デメリット
バランスは取れていますが、耐久性、防汚性、紫外線への強さなどの点では他の塗料より劣ると考えられます。また、塗装後は光沢は長続きしますが、変色の可能性がある点もデメリットの一つとなっています。
価格 [評価:☆☆☆☆]
相場は1600~2200円/m²と言われています。外壁塗装会社に塗装を依頼すると、30坪の自宅の場合、60万円~80万円程度が塗装費用としてかかると見込まれます。これは、全塗料の中でも二番目に低い価格をなっています。(※ここで紹介させていただいている外壁塗装にかかる価格に関しましては、どの外壁塗装会社に依頼するか、お家の外壁の状態などにより前後することがありますので、ご了承ください)
耐久性 [評価:☆☆]
耐久年数は8年~11年と言われています。これは塗料の中で平均をやや下回る耐久年数です。しかし、紫外線に強くアクリル塗料よりは長持ちします。また、耐摩耗性に優れています。
機能性 [評価:☆☆]
アクリル塗料と比べると機能性に関してはほとんどの点で上回っていますが、防汚性の低さや変色の可能性を考慮に入れると完璧とは言えません。柔らかく細部にも使えることもあり万能で平均的な塗料と言えます。
外観 [評価:☆☆]
ウレタン塗料を塗ると光沢が出ます。そしてこの光沢は長続きするため艶感を重視される方にはオススメです。しかし、この光沢によりザラッとした高級感は演出しづらいと言えます。やや防汚性に劣ります。
人気 [評価:☆☆☆☆]
特に優れた機能があるわけではありませんが、欠点も大きくないため二番目に人気の塗料となっています。特にバランスを重視される方や木造の建物、細部や下地の塗装には現在でも多く使用されます。
<こんな方にオススメ>
- バランスの良い塗料が良い方
- 細部や一部分を塗りたい方
- 安価な塗料が良い方
- ある程度したら再度塗り変えたい方
- 光沢を出したい方
- 特に塗装に適する箇所
- 建物の細部(濡れ縁、木部の面格子など)
- 外壁
<主なメーカー>
- 日本ペイント
- 関西ペイント
- エスケー化研
シリコン系塗料
塗料の主成分である合成樹脂がシリコン系の塗料です。機能性や価格を考えたときにコストパフォーマンスが最も良いと言えます。耐水性、耐汚性、対候性があり、耐久面では優れています。アクリルやシリコン塗料と比べると1.5倍程度長持ちします。住宅にかかるトータルのライフサイクルコストを大きく削減できる点で人気があり、特別な機能を求めない方にとっては最適の塗料と言えます。
メリット
品質に対しての価格の手ごろさがメリットです。シリコン塗料より高価格なフッ素塗料よりも防汚性が高く、塗装直後の美観を長期に渡って維持することができます。また、透湿性に富むため塗装膜の葉枯れや建物内部の結露も防ぐことができます。
デメリット
ひび割れに対する追従性が多少劣るため多種の塗料に比べてひび割れを起こしやすい点が一番のデメリットと言えます。また、長期的な目線で見るとシリコン塗装はものをはじく性質があるため次回重ね塗りをする際に密着が悪くなります。
価格 [評価:☆☆☆]
相場は2300~3000円/m²と言われています。外壁塗装会社に塗装を依頼すると、30坪の自宅の場合、70万円~90万円程度が塗装費用としてかかると見込まれます。これは全塗料の中でも三番目に安い価格となっています。(※ここで紹介させていただいている外壁塗装にかかる価格に関しましては、どの外壁塗装会社に依頼するか、お家の外壁の状態などにより前後することがありますので、ご了承ください)
耐久性 [評価:☆☆☆]
耐久年数は12年~15年と言われています。これは平均を上回ります。また、単に耐久年数があるだけではなく、塗装後のきれいな美観を長い間保つことができます。
機能性 [評価:☆☆☆]
特に耐汚性に優れていると言えます。もともと汚れが付着しないだけでもなく、付着した汚れも簡単に落とすことができます。また、耐久性も平均を上回ります。ただし、弾力性が10年満たないほどで失われます。
外観 [評価:☆☆☆☆]
光沢が長持ちし、色あせがしにくいです。また、汚れが付着しづらい塗料なので防汚性も高いと言えます。オシャレな感じは演出できますが、ザラッとした高級感を出すことは難しいです。
人気 [評価:☆☆☆☆☆]
数ある塗料の中で最もコストパフォーマンスが良いと言われているので、やはり人気も一番高いです。耐久性、耐汚性には優れますが、ただし、他に特別な機能があるわけではないので、機能性を重視するなら機能的な塗料を選択すべきです。
<こんな方にオススメ>
- 人気がある塗料が良い方
- コストパフォーマンスを重視される方
- 塗装後の美観を維持したい方
- 長期的な目線でのコストを落としたい方
- 特に塗装に適する箇所
- 屋根
- 外壁
<主なメーカー>
- 日本ペイント
- 関西ペイント
- エスケー化研
フッ素系塗料
塗料の主成分である合成樹脂がフッ素系の塗料です。塗膜の寿命が非常に長いのが特徴です。対候性は他の塗料に比べて群を抜いて高いです。耐熱性・耐寒性に加えて、低摩擦性、不燃性など数多くの機能があります。しかし、機能性が高い分、非常に高価格となってしまいますので一般住宅にはまだ多くは普及していない状況です。対候性を活かして、屋根に塗装される方がメインとなっているようです。
メリット
航空宇宙産業機器に使用されるほどの機能性を持ちます。耐久性があるのに加えて美観を長期間保つことができるのも魅力の一つと言えます。そのため長期間塗り変えたくない部位などには最適な塗料と言えます。汚れがついても雨で簡単に落ちます。
デメリット
品質は最高級ですが一般住宅にはオーバークオリティーのようです。注意点としては塗膜が硬く、弾性がある塗料に比べて建物にヒビが入った時に一緒に塗膜にもひびが入る可能性が高いことがあげられます。また古くなると雨で黒い筋がつくことがあります。
価格 [評価:☆☆]
相場は3500~5000円/m²と言われています。外壁塗装会社に塗装を依頼すると、30坪の自宅の場合、130万円~170万円程度が塗装費用としてかかると見込まれます。これは、他の一般的な塗料と比べると高い価格となっています。(※ここで紹介させていただいている外壁塗装にかかる価格に関しましては、どの外壁塗装会社に依頼するか、お家の外壁の状態などにより前後することがありますので、ご了承ください)
耐久性 [評価:☆☆☆☆☆]
耐久年数は15年~20年と言われています。塗料の中では一番の耐久年数です。また、強い塗膜と高い密着性により、キズやはがれにくい特徴をもっています。また、対候性も優れているので、美しさもキープしやすいです。
機能性 [評価:☆☆☆]
塗膜がガラス製のためそもそも水垢やほこりが付きにくいです。汚れがついてしまった場合も水で簡単に落ちます。また、前述したように耐久性が非常に高いのが機能的な面での魅力と言えます。
外観 [評価:☆☆☆☆]
フッ素塗装には光沢感があり、防汚性も高いので塗装後の美観が長続きします。また、光沢感を落とすこともできるので、それにより高級感を演出することもできます。
人気 [評価:☆]
確かに性能はとても良いですが、価格が非常に高いことから一般的な住宅にはそれほど使用されていないのが現状です。耐久性はあるので、何度も外壁塗装をするのは面倒くさいという人には人気の塗料です。
<こんな方にオススメ>
- 価格は高くてもとにかく長持ちさせたい方
- 機能性を重視される方
- 最高級の塗料を使用したい方
- 美観を長期間キープしたい方
- 特に塗装に適する箇所
- 屋根
<主なメーカー>
- 日本ペイント
- 関西ペイント
- エスケー化研
無機系塗料
無機系塗料とは、有機樹脂(アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素など人口的につくられた樹脂)がメインではなく、鉱物(セラミックまたはケイ素が主成分であることが多い)を主成分としている塗料のことをいいます。
本ページは無機成分が100%に近い塗料を無機系塗料と考えて、無機系塗料の説明をいたします。ただ、無機成分が何%以下までのものをセラミック塗料と表現し、何%以上のものから無機系塗料になるのかという明確な基準はありませんので、必要に応じセラミック塗料の記述も参考にしてください。
1.ガラスコーティング
ガラスコーティングも、無機系塗料の一種です。また、ガラスはセラミックの一部ともいえるためセラミック塗料ともいえます。
しかし、セラミックとガラスとの分子配列は異なっているために、ガラスコーティングについては、セラミック塗料とは表現せず、無機系塗料と表現する方が一般的です。
ガラスコーティングの耐用年数は、20~30年です。透明なクリヤータイプのものだけではなく、新しく色彩を付けてあげることも可能です。
2.無機系塗料の特徴
主成分である無機成分は、紫外線の影響に強いため長持ちです。顔料も無機系の顔料であれば、色落ちもしにくくなります。また、撥水性を有しており、カビをよせつけないという性質も有しています。非帯電性の塗膜を作るため、静電気によって埃を寄せ付けることがなく、長期にわたり美装性を維持することができます。
6種類ある樹脂塗料は、さらに油性と水性のものに大きく分けることができます。
油性のものは溶剤系、水性のものは水系とも呼ばれています。
一般的なイメージでは、水性塗料は油性塗料より耐久性に劣っていると思われがちです。確かに水性塗料は油性のものと比べるとグレードが低い傾向にあり、特に耐摩耗性には難がある場合が多いです。しかし、塗布する外壁の材質や部位によっては水性塗料の方が有利な場合もあります。
また、最近の塗料の架橋技術や、ナノテクノロジーの発達により、水系でも非常に強靭な塗膜を生成することができたり、光触媒など高付加価値の塗料が開発されてもいます。実際に外壁塗装をするときは、個々の塗料の性能や建物の壁との相性などを総合的に考えて塗料を選ぶ必要があるでしょう。
外壁塗装の価格相場を知ろう
「札幌外壁塗装相談センター」が特に注目していただきたいのはここ!!
みなさんは外壁塗装工事費用がどれほどかかるかご存知ですか?一般に外壁塗装工事ほど手抜きをしやすい工事はないと言われています。
その理由は外壁塗装を終えた直後では、素人の判断で手抜きをしたかどうかを見破るのは難しいため、価格をごまかしやすいのです。
一般的に相場が知られていないため、極端に高い金額を提示されても、「こんなものなんだ・・・」と思ってしまい流されてしまいがちになります。
工事代を100万円支払っても100万円の価値のある工事だったり、実際は50万円の価値しかない工事だったりします。そんな事が起こり得てしまう理由、それは塗装工事というものに定価がないから。
例えば新車の場合はどこで買ってもほとんど同じ商品・値段で購入できますが、160万円前後で販売されている車が他で300万円で売られていれば誰でもその値段に疑問を抱くはずですよね。
しかし外壁塗装ではこのような定価がないため100㎡で100万円と言われてもそれは高いのか、安いのかという判断ができません。そのため業者が出してきたの見積りに対してその価格が妥当なのか判断ができないのです。
これほどまでに工事費用によるトラブルが多いのに実は大きな理由があります!もうお分かりだとは思いますが、それは「塗装工事や塗料の相場について何もしらない!」事です。
外壁塗装をするには、塗料の選択や足場の設置、劣化している部分の補修など様々なものに工事費用がかかります。満足の行く外壁塗装工事をするためには、様々な相場を知ることが最も重要なのです!
それぞれの相場を知る事が騙されないための第一歩! まずは外壁塗装工事に必要な塗料の選択から足場の設置など様々な相場を調べてみましょう!
坪数で価格は大きく変わります
外壁塗装において値段が大きく変わってくるのが塗装面積。
つまり坪数で大きく変わってきます。
ここでは一般的な住宅でよく使われるシリコンとフッ素の基準となる各坪数での値段の大体の違いについてご紹介いたします。
<外壁>
坪数 | シリコン | フッ素 |
---|---|---|
20坪 | 約45万 | 約65万 |
30坪 | 約55万 | 約90万 |
40坪 | 約65万 | 約110万 |
50坪 | 約75万 | 約135万 |
※上記の価格は足場架設・高圧洗浄・養生・下地調整・3回塗りをすべて合わせた価格。
<屋根塗装>
坪数 | シリコン | フッ素 |
---|---|---|
20坪 | 約15万 | 約23万 |
30坪 | 約20万 | 約35万 |
40坪 | 約25万 | 約45万 |
50坪 | 約30万 | 約60万 |
※ 上記の価格はスレート屋根を目安に足場代など含まれていなく、基本的な3回塗りの費用になります。
例)自宅が30坪でシリコン塗装をするの場合…
外壁塗装・約55万+屋根塗装・20万=約75万
上記の図はあくまで一例にすぎないので、より正確な値段を知りたい場合、1社のみに見積もりを依頼するのではなく複数者に見積もりを依頼する事が不可欠でしょう。
足場の価格相場も重要なんです!
足場の設置は安全かつ質の高い外壁塗装をする上で、必要な物になります。足場の相場は業者によって多少ばらつきはありますが、一般的に1㎡700~900円が相場になっています(2階建て以上の足場を組む場合は単価が高くなります)。
それに加えて塗装工事をする際、飛散防止ネットを張らなくてはなりません。その相場が1㎡約150円とされています。それを合わせると、工事代金全体の約20%が足場代になります。下記に簡単な足場面積の計算方法を記しておきます。
足場の面積
…(住宅の周囲)×高さ
高さ…一般的な2階建ての住宅は雨樋までの高さが約5.5m
屋根の天辺間での高さ約7m
上記のように計算すると一般的な30坪の2階建ての住宅だと14万円〜18万円が足場にかかる相場です。外壁塗装と屋根塗装を別々に行う場合、この値段が倍かかってしまうので、両方お考えの方は同時に塗装を行った方が経済的といえるでしょう。
また、足場を使わない無足場工法という物があります。
足場を架設してから外壁塗装を行う従来の方法とは異なり、建物の屋上からロープをおろしてブランコ状のものに載って塗装や、シーリング工事を行うことで経費削減になります。
一般的な外壁改修工事には問題はありませんが、足場が不安定なため業者の職人に高い技術が要求されます。
外壁塗装と屋根の塗装をセットで依頼した場合の見積価格
外壁リフォームと屋根リフォームは、別途に施工を依頼するよりも、同時に施工依頼したほうがメリットが多いものです。
まず第一に、それぞれ別の箇所に対する塗装であるのに、同じような養生を行う必要があることです。
養生も無料ではなく有料ですから、養生を一回で完了させられる施工スタイルのほうが割安になります。
養生と似ているものに足場の建設があります。
外壁リフォームに必要となる足場と、屋根リフォームで必要になる足場とは、共通の足場として活用する事ができます。
つまり、別々にリフォーム屋を依頼すれば、それぞれに足場の建設コストなどが掛かってしまうものの、同時に施工依頼してしまうことで足場の建設コストが一回相当分で済ませられるというわけです。
養生のための価格と、足場を組むための価格が、一回分づつ軽減できてしまえるというわけです。
軽減できた予算は、そのままリフォーム工事内容に当てることが可能だと考えれば、より充実したリフォーム内容にすることが可能です。
外壁塗装は足場を組んで空中での作業になります。屋根リフォームは屋根の上での作業になります。
屋根リフォームだけならば足場が必要ないのではないかと思われるかもしれませんが、足場を組んでおく事で、軒先や雨どいにまでリフォーム配慮が行き届くようになるのです。
外壁塗装で使用する塗料は、屋根や軒先に飛び散ったりしないように養生しておきますから、屋根と外壁塗装を一体化させて施工プランを立案したほうが、仕上がりのムラとも言える塗料の「流れ跡」や「跳ね跡」の予防に繋がります。
外壁塗装を完了させたのに「流れ跡」や「跳ね跡」があると、美しい仕上がりとは呼べません。
ですから養生と足場の価格が一回の値段で住むように見積してもらう事がポイントになります。
外壁塗装の費用相場
新築の住宅も建築後10年、20年と時間が経つとメンテナンスを必要としてきます。
特に問題点が現れやすいのが外回り。
屋根、外壁、基礎といった外気や日射に晒されている場所です。
目視ではわからなくても、10年を目安に外壁塗装をすることをプロとしてお勧めします。
あなたが自宅を新築したとき「メンテナンスフリーですから安心ですよ」と建築業者から言われたとしても、10年経てばかなり傷んでくるのは業界の常識だからです。
脅かすようですが、外壁が傷むと水が浸入しやすくなり、そこから深刻なダメージをあなたの家にもたらす可能性がありますので要注意です。
頻繁に外壁塗装する人はいませんし、過去に経験したとしても10年以上前の話ですから記憶も曖昧になっています。
ここでは、そんな皆さんの悩みを解決していきましょう。
でも、具体的な相場を出す前に、あなたが決めなくてはならないことがあります。
《どの程度のレベルで外壁塗装をするか》という問題です。
2.一般的なレベルでやってほしい
3.お金は出すから徹底的にやってほしい
この3パターンのどれでいくかを、最初に決めてください。
これによって、あなたが支払うお金はずいぶん違ってきます。
簡単に説明をしましょう。
メーカーや製品は異なっても外壁塗装で使う塗料は次の4つに分類されます。
外壁塗装で使う塗料
A.アクリル系 ⇨ 耐用年数6~8年
B.ウレタン系 ⇨ 耐用年数7~10年
C.シリコン系 ⇨ 耐用年数10~15年
D.光触媒系 ⇨ 耐用年数12~20年
当然ですがAは安くDだと高いお金が必要となってきます。
これをもとに次の項目では具体的な金額の目安を比較していきましょう。
2階建て 延べ床面積30坪の塗装価格の参考例
建物の形を総2階と仮定します。このケースにおける塗装費用はだいたい以下のような計算式で導かれるとお考えください。(足場費用など含む)
ただし、建物の建築状況や、見積もりを出す業者がどこまでの工事を含んで出すかによって、上代の金額はかなり幅があります。
このことだけは明確にしておきます。あくまでも一般論としてご覧ください。
アクリル系の塗料を使った場合
1階(15坪)+2階(15坪)=30坪×14,000円=420,000円
ウレタン系の塗料を使った場合
1階(15坪)+2階(15坪)=30坪×15,000円=450,000円
シリコン系の塗料を使った場合
1階(15坪)+2階(15坪)=30坪×16,000円=480,000円
光触媒系の塗料を使った場合
1階(15坪)+2階(15坪)=30坪×25,000円=750,000円
※総2階住宅でない場合は塗布面積が増えますのでこれより高くなります
この金額は標準的なケースとお考えください。
また、これは足場、養生シート、高圧洗浄などの雑費も含んだものです。
注意してほしいのは、これらを別途で計上する業者がいることです。必ず確認をお願いします。
また、一般的な外壁塗装は3度塗をします。下塗り1⇒下塗り2⇒仕上げ塗りという行程を踏むのですが、下塗りを1回だけで済ませてしまう業者もいますので「下塗りは何回やるの?」と確認をお願いします。
さて、単価をよく見てもらうとわかりますが、現状では光触媒系の値段が突出して高くなっています。
光触媒系の塗料は基本的に汚れそのものが付着しにくい性質をもっていて、非常に高品質だと言われています。
最近では戸建て住宅の窓ガラスなどへ標準採用する住宅メーカーもあります。
このように高品質であることは明らかになっていますが、上の単価表を見ればわかるように、他の塗料と比べると圧倒的に高くなります。
どれを選ぶかはあなた次第ですが、耐用年数と価格とのバランスを考えると、シリコン系塗料を選ぶのが妥当な選択といえるのではないでしょうか。